インチアップ時のタイヤのサイズ変更方法。
「16インチの205/55R16のインチアップはどうすればいいの?」
205/55R16のタイヤを17インチから19インチにインチアップする時のサイズを紹介します。
205/55R16をインチアップ
インチアップは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げ、リム径を大きくすることを言います。
ホイールサイズを大きくすることで、車の見た目が変わり、車の雰囲気が一気に変わります。
205/55R16を車に合わせて17インチや18インチにインチアップすることが可能です。
そのインチアップには、メリットとデメリットがあるので、メリット・デメリットを把握して行うことが大事です。
インチアップのメリット
インチアップにはメリットがあります。
- スタイリッシュになる
- 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
- グリップ性能を上げれる
- 操縦安定性が向上させれる
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。
大きなホイールはインパクト抜群です。
また、ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。
インチアップのデメリット
インチアップには、デメリットもあります。
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪化することもある
- 費用がかかる
タイヤの偏平率が下がると、タイヤがうすくなり、路面からの衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地が悪く感じます。
転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。
また、タイヤ・ホイールの価格は高いので、費用がかかるのはデメリット。
インチアップは、メリットデメリットがあることを把握して行うことが大事です。
インチアップの注意点
インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。
ここでは以下の3つの注意点を紹介します。
- タイヤの外径
- タイヤの幅
- タイヤのロードインデックス
ここでは、それぞれの注意点を紹介します。
タイヤの外径
タイヤの外径を選ぶ際には、純正タイヤと同じまたは非常に近いサイズを選ぶことが重要です。
外径が大きく変わると、スピードメーターに誤差が生じる可能性があり、車検が通らなくなることがあるため注意が必要。
また、適切でない外径のタイヤを選ぶと、車体との接触が生じるリスクも高まります。
タイヤの外径を選ぶ時は、車両の安全性を保ちながらも適切なサイズを選ぶことが求められます。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)
計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)
タイヤの幅
タイヤの幅については、選択時に注意が必要な要素の一つです。
タイヤの幅が広すぎると、車体との接触やタイヤがボディからはみ出してしまうことがあります。
特に、車高を低くしている車は、タイヤと車体部分との干渉が起きやすくなるため注意が必要。
車体からのはみ出した場合は、車検基準に違反するため、車検が通らないことがあります。
車種ごとに設定された適切なタイヤ幅を選ぶことが大切です。
タイヤのロードインデックス
インチアップする時は、タイヤの負荷能力にも注意が必要。
タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示されています。
タイヤはサイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められています。
ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけません。
インチアップ時には、タイヤの負荷能力にも注意してください。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。。
⇒ ロードインデックス
※ここでは、タイヤサイズのみを掲載していますが、タイヤ以外にホイールサイズも重要です。
205/55R16のインチアップサイズ
ここでは、205/55R16のタイヤを17インチから19インチへのインチアップサイズを紹介します。
車検に関しては、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し干渉など様々な項目があります。
どのホイールに組み合わせるかによっても変わるため、記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
タイヤ外径、ロードインデックスを考慮したサイズですが、あくまで参考サイズです。
- タイヤ幅:205mm
- タイヤ外径:631mm
- LI(ロードインデックス):91
※ロードインデックスは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【205/55R16のタイヤ外径の計算例】
205mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=631.9mm
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくします。
タイヤ外径が大きいとスピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。
正確な数値は、装着するタイヤのタイヤ外径を確認してください。
インチアップしたタイヤが純正のLI(ロードインデックス)を下回らないかどうかも確認してください。
205/55R16を17インチにする時のサイズ
205/55R16を17インチにする場合のサイズ例です。
17インチへインチアップする時は、タイヤ外径を純正となるべく合わせます。
<17インチのタイヤ外径比較>
- 205/55R16:631mm
- 215/45R17:625mm
- 215/50R17:646mm
【215/45R17のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=625.3mm
215/45R17の標準的なタイヤのLI(ロードインデックス)は87で、純正値の91を下回ってしまいます。
215/45R17 91W XLというタイヤもありますので、こちらのタイヤを選択するとLIをクリアできます。
215/45R17のXL(エクストラロード)規格のタイヤで空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができます。
入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
205/55R16を18インチにする時のサイズ
205/55R16を18インチにする場合のサイズ例です。
18インチへインチアップする時は、タイヤ外径を純正となるべく合わせます。
<18インチのタイヤ外径比較>
- 205/55R16:631mm
- 225/40R18:637mm
【225/40R18のタイヤ外径の計算例】
225mm(タイヤの断面幅)×0.4(偏平率)×2+18(リム径)×25.4(インチ)=637.2mm
225/40R18の標準的なタイヤのLI(ロードインデックス)は88で、純正値を下回ってしまいます。
225/40R18 92Y XLというタイヤもありますので、こちらのタイヤを選択するとLIをクリアできます。
XLタイヤで空気圧を高めにすれば、タイヤの負荷能力を上げることが可能。
入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
205/55R16を19インチにする時のサイズ
205/55R16を19インチにする場合のサイズ例です。
19インチへインチアップする時は、タイヤ外径を純正となるべく合わせます。
- 205/55R16:631mm
- 225/35R19:640mm
- 235/35R19:647mm
【225/35R19のタイヤ外径の計算例】
225mm(タイヤの断面幅)×0.35(偏平率)×2+19(リム径)×25.4(インチ)=640.1mm
225/35R19 88W XLでは純正のロードインデックス91を下回ってしまいます。
235/35R19 91 XLもありますが、外径が大きくなりすぎるため厳しいと思います。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
まとめ
ここでは、205/55R16のインチアップサイズを紹介しました。
205/55R16のタイヤ外径は631mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
17インチ | 215/45R17 91 XL | 625mm |
18インチ | 225/40R18 91 XL | 637mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいます。
十分に注意して行ってください。
205/55R16を装着している車は、86、ゴルフ6、ゴルフ7などが挙げられます。
また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
【参考文献】
日本自動車タイヤ協会 JTMA: https://www.jatma.or.jp/safety_technology/tyre_standards.html
JAF: https://jaf.or.jp/
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