「175/55R15をインチアップしたいけれどどうすればいいの?」
「どんなサイズが装着できるの?」インチアップの疑問に答えます。
ここでは、175/55R15のタイヤを16インチや17インチにインチアップする時のサイズを紹介します。
175/55R15をインチアップ
インチアップは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げ、リム径を大きくすることを言います。
ホイールサイズを大きくすることで、車の見た目が変わり、車の雰囲気が一気に変わります。
175/55R15を車に合わせて、インチアップすることが可能です。
そのインチアップには、メリットとデメリットがあるので、メリット・デメリットを把握して行うことが大事です。
インチアップのメリット
インチアップにはメリットがあります。
- スタイリッシュになる
- 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
- グリップ性能を上げれる
- 操縦安定性が向上させれる
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。
大きなホイールはインパクト抜群です。
また、ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。
インチアップのデメリット
インチアップには、デメリットもあります。
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪化することもある
- 費用がかかる
タイヤの偏平率が下がると、タイヤがうすくなり、路面からの衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地が悪く感じます。
転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。
また、タイヤ・ホイールの価格は高いので、費用がかかるのはデメリット。
インチアップは、メリットデメリットがあることを把握して行うことが大事です。
インチアップの注意点
インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。
特に注意したいのは以下の部分です。
- タイヤ外径
- タイヤ幅
- ロードインデックス
ここではタイヤを選ぶ時の3つの注意点を紹介します。
タイヤの外径
タイヤの外径は、純正とほぼ同じものを選択します。
タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が起こり、車検も通らなくなります。
また、外径が大きくなるサイズでインチアップをすると、タイヤが車体へ接触する可能性があります。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)
計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)
タイヤの幅
タイヤの幅は、選択時に注意が必要な要素の一つです。
タイヤの幅が広すぎると、車体との接触やタイヤがボディからはみ出してしまうことがあります。
特に、車高を低くしている車は、タイヤと車体部分との干渉が起きやすくなるため注意が必要。
車体からのはみ出したは、車検基準に違反するため、車検が通らないことがあります。
タイヤ幅は、車種ごとに設定された適切なタイヤ幅を選ぶことが大切です。
タイヤのロードインデックス
タイヤの負荷能力にも注意が必要。
タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示されています。
タイヤはサイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められています。
ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけません。
インチアップ時には、タイヤの負荷能力にも注意してください。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。
※ここでは、タイヤサイズのみを掲載していますが、タイヤ以外にホイールサイズも重要です。
175/55R15のインチアップのサイズ例
ここでは、175/55R15を16インチや17インチへインチアップする時のサイズを紹介します。
車検に関しては、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し干渉など様々な項目があります。
どのホイールに組み合わせるかによっても変わるため、記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
タイヤ外径、ロードインデックスを考慮したサイズですが、あくまで参考サイズです。
175/55R15の参考装着車種
175/55R15は、コンパクトカーに採用されるタイヤサイズです。
例えば、トヨタのルーミーなどが175/55R15を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
175/55R15の基本情報
175/55R15 82Vは、以下の内容を表しています。
- タイヤ幅:175mm
- 扁平率:55%
- リム径:15インチ
- タイヤ外径:573mm ※参考値
- LI(ロードインデックス):77 ※参考値
- 速度記号:V (最高速度240km/h)
※タイヤ外径、LIは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【175/55R15のタイヤ外径の計算例】
175mm(タイヤの断面幅)×0.55(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=573.5mm
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくするのが一般的です。
タイヤ外径が大きいと、スピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。
正確な数値は、装着するタイヤのタイヤ外径を確認してください。
インチアップしたタイヤが純正のLI(ロードインデックス)を下回らないかどうかも確認してください。
175/55R15を16インチにする時のサイズ
175/55R15を16インチにする場合は、195/45R16がいいです。
インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。
16インチのタイヤ外径
175/55R15を16インチにする時は、タイヤ外径を純正に近いものを選びます。
- 175/55R15:573mm(純正)
- 185/50R16:592mm
- 195/45R16:581mm
【195/45R16のタイヤ外径の計算例】
195mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=581.9mm
175/55R15をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは195/45R16です。
16インチのロードインデックス
175/55R15を16インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 175/55R15 77なので、77以上のタイヤにする必要があります。
一般的な195/45R16は、ロードインデックスが80や84のものが多いです。
一般的な185/50R16は、ロードインデックスが81のものが多いです。
タイヤによっては、純正のロードインデックスを下回る可能性があるので、注意してください。
(例)
ダンロップLE MANS V 195/45R16 80
ダンロップDIREZZA DZ102 195/45R16 84
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によって負荷能力も変わります。
175/55R15を17インチにする時のサイズ
175/55R15を17インチにする場合、一番近いのは195/40R17です。
17インチのタイヤ外径
175/55R15を17インチにする時は、タイヤ外径を純正に近いものを選びます。
- 175/55R15:573mm(純正)
- 195/40R17:587mm
- 205/40R17:595mm
【195/40R17のタイヤ外径の計算例】
195mm(タイヤの断面幅)×0.4(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=587.8mm
17インチでタイヤ外径が近いのは195/40R17ですが、外径が大きくなります。
ほとんど純正と同じようなタイヤ外径ですが、ロードインデックスに注意が必要です。
他には、205/40R17もありますが、コンパクトカーの場合はタイヤ幅が広く、はみ出す可能性がありますのでホイール選びにも注意してください。
17インチのロードインデックス
インチアップ時には、ロードインデックスにも気をつける必要があります。
ロードインデックスは車検にも関わるので、基準をクリアーしなければいけません。
純正のタイヤは 175/55R15 77なので、77以上にする必要があります。
タイヤ外径の近い195/40R17のロードインデックスは81
195/40R17はXLのタイヤもあり、空気圧によって荷重指数もクリアすることが可能。
XL規格のタイヤは、入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
まとめ
ここでは、175/55R15のインチアップサイズを紹介しました。
175/55R15のタイヤ外径は573mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
16インチ | 195/45R16 | 581mm |
17インチ | 195/40R17 | 587mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
タイヤの外径を合わせて、ロードインデックスも確保し、はみ出しや干渉にも注意が必要です。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。
また、車の車重によってロードインデックスは決まり、車種によって多少の違いがありますので、記載しているのはあくまで参考値です。
また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
※記載のタイヤ外径は計算上のデータです。
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