「215/65R16のインチアップはどうすればいいの?」
インチアップでタイヤサイズを変更する時の疑問に答えます。
ここでは、215/65R16のタイヤを17インチから19インチにインチアップする時のサイズを紹介します。
215/65R16のインチアップ
インチアップは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げ、リム径を大きくすることを言います。
ホイールサイズを大きくすることで、車の見た目が変わり、車の雰囲気が一気に変わります。
215/65R16のタイヤは車に合わせてインチアップすることができます。
インチアップには、メリットとデメリットがあるので、メリット・デメリットを把握して行うことが大事です。
インチアップのメリット
インチアップにはメリットがあります。
- スタイリッシュになる
- 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
- グリップ性能を上げれる
- 操縦安定性が向上させれる
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。
大きなホイールはインパクト抜群です。
また、ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。
インチアップのデメリット
インチアップには、デメリットもあります。
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪化することもある
- 費用がかかる
タイヤの偏平率が下がると、タイヤがうすくなり、路面からの衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地が悪く感じます。
転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。
また、タイヤ・ホイールの価格は高いので、費用がかかるのはデメリット。
インチアップは、メリットデメリットがあることを把握して行うことが大事です。
インチアップの注意点
インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。
ここでは3つの注意点を紹介します。
タイヤの外径
タイヤの外径は、純正とほぼ同じものを選択します。
タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が起こり、車検も通らなくなります。
また、外径が大きくなるサイズでインチアップをすると、タイヤが車体へ接触する可能性があります。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)
計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)
タイヤの幅
タイヤの幅については、選択時に注意が必要な要素の一つです。
タイヤの幅が広すぎると、車体との接触やタイヤがボディからはみ出してしまうことがあります。
特に、車高を低くしている車は、タイヤと車体部分との干渉が起きやすくなるため、注意が必要。
車体からのはみ出したは、車検基準に違反するため、車検が通らないことがあります。
車種ごとに設定された適切なタイヤ幅を選ぶことが大切です。
タイヤのロードインデックス
タイヤの負荷能力にも注意が必要。
タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示されています。
タイヤはサイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められています。
ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけません。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。。
⇒ ロードインデックス
インチアップ時には、タイヤの負荷能力にも注意してください。
※ここでは、タイヤサイズのみを掲載していますが、タイヤ以外にホイールサイズも重要です。
215/65R16の参考装着車種
215/65R16は、ミニバンなどに採用されるタイヤサイズです。
例えば、トヨタのアルファードやヴェルファイア、日産のエルグランドなどが215/65R16を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
215/65R16のインチアップサイズ
ここでは、215/65R16のタイヤを17インチから19インチへのインチアップサイズを紹介します。
車検に関しては、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し干渉など様々な項目があります。
どのホイールに組み合わせるかによっても変わるため、記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
タイヤ外径、ロードインデックスを考慮したサイズですが、あくまで参考サイズです。
- タイヤ幅:215mm
- 扁平率:65%
- インチ:16
- タイヤ外径:685mmm
- LI(ロードインデックス):98
※ロードインデックスは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【215/65R16のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.65(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=685.9mm
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくします。
タイヤ外径が大きいとスピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。
正確な数値は、装着するタイヤのタイヤ外径を確認してください。
インチアップしたタイヤが純正のLI(ロードインデックス)を下回らないかどうかも確認してください。
215/65R16を17インチにする時のサイズ
インチアップ時には、タイヤ外径を合わせる必要があります。
215/65R16を17インチにする場合、215/60R17がいいです。
- 215/65R16:685mmm(純正)
- 215/55R17:668mm
- 215/60R17:689mm
【215/60R17のタイヤ外径の計算例】
215mm(タイヤの断面幅)×0.6(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=689.8mm
17インチでタイヤ外径が近いのは215/60R17です。
17インチのロードインデックス
215/65R16を17インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
215/65R16のロードインデックスは98なので、同等レベルのタイヤにする必要があります。
215/55R17のロードインデックスは94です。
215/60R17のロードインデックスは96 製品によって異なります。
ロードインデックスを考えると215/60R17がいいです。
インチアップ時には、タイヤのロードインデックスに注意が必要です。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によっても変わります。
XL(エクストラロード)規格のタイヤは、空気圧の設定によって負荷能力を上げることができます。
入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
215/65R16を18インチにする時のサイズ
215/65R16を18インチにする場合、235/50R18がいいです。
タイヤ外径やロードインデックスを考慮してタイヤを選ぶ必要があります。
18インチのタイヤ外径
18インチにする場合は、純正のタイヤ外径に近づける必要があります。
- 215/65R16:685mmm(純正)
- 235/50R18:692mm
【235/50R18のタイヤ外径の計算例】
235mm(タイヤの断面幅)×0.5(偏平率)×2+18(リム径)×25.4(インチ)=692.2mm
18インチでタイヤ外径が近いのは235/50R18です。
18インチのロードインデックス
215/65R16を18インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは215/65R16 98なので、98以上のタイヤにする必要があります。
235/50R18のロードインデックスは97ですが、タイヤによって異なります。
(例)
REGNO GRVII 235/50R18 101V XL
タイヤのロードインデックスに注意が必要です。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によっても変わります。
XL(エクストラロード)規格のタイヤは、空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができます。
入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
215/65R16を19インチにする時のサイズ
215/65R16を19インチにする場合は、245/40R19が近いです。
タイヤ外径とロードインデックスを考えて、タイヤサイズを選ぶ必要があります。
19インチのタイヤ外径
19インチにする場合は、純正のタイヤ外径に近づける必要があります。
- 215/65R16:685mmm(純正)
- 245/40R19:678mm
【245/40R19のタイヤ外径の計算例】
245mm(タイヤの断面幅)×0.4(偏平率)×2+19(リム径)×25.4(インチ)=678.6mm
215/65R16を19インチにする場合は、245/40R19が近いです。
19インチのロードインデックス
215/65R16を19インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは215/65R16 ロードインデックス95なので、95以上のタイヤにする必要があります。
一般的な245/40R19のロードインデックスは98
(例)
ピレリ Cinturato P7 チントゥラート 245/40R19 98Y XL
225/40R19のXL規格のタイヤもあります。
225/40R19のXL規格タイヤもありますので、そのタイヤならロードインデックスをクリアすることができる場合があります。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によっても変わります。
XL(エクストラロード)規格のタイヤは、空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができますが空気圧に注意が必要です。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
まとめ
ここでは、215/65R16のインチアップサイズを紹介しました。
215/65R16のタイヤ外径は685mmm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
17インチ | 215/60R17 | 689mm |
18インチ | 235/50R18 | 692mm |
19インチ | 245/40R19 XL | 678mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。
また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
【参考文献】
国土交通省ウェブサイト:https://www.mlit.go.jp/link.html
株式会社ブリヂストン:https://www.bridgestone.co.jp/
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