「13インチの155/70R13をインチアップしたいけれどサイズはどうすればいいの?」
155/70R13を14インチや15インチにインチアップする時のタイヤサイズを紹介します。
車業界で10年働いた経験をもとにインチアップの疑問に答えます。
155/70R13をインチアップ
インチアップは、タイヤの外径を変えずに偏平率を下げ、リム径を大きくすることを言います。
ホイールサイズを大きくすることで、車の見た目が変わり、車の雰囲気が一気に変わります。
155/70R13を車に合わせて14インチや15インチへインチアップすることが可能です。
インチアップには、メリットとデメリットがあるので、メリット・デメリットを把握して行うことが大事です。
インチアップのメリット
インチアップにはメリットがあります。
- スタイリッシュになる
- 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
- グリップ性能を上げれる
- 操縦安定性が向上させれる
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。
大きなホイールはインパクト抜群です。
また、ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。
インチアップのデメリット
インチアップには、デメリットもあります。
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪化することもある
- 費用がかかる
タイヤの偏平率が下がると、タイヤがうすくなり、路面からの衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地が悪く感じます。
転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。
また、タイヤ・ホイールの価格は高いので、費用がかかるのはデメリット。
インチアップは、メリットデメリットがあることを把握して行うことが大事です。
155/70R13をインチアップする時の注意点
インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。
特に注意したいのは以下の部分です。
- タイヤ外径
- タイヤ幅
- ロードインデックス
ここではタイヤを選ぶ時の3つの注意点を紹介します。
タイヤの外径
タイヤの外径は、純正とほぼ同じものを選択します。
タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が起こり、車検も通らなくなります。
外径が大きくなると、タイヤが車体へ接触する可能性があります。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)
計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)
タイヤの幅
タイヤの幅は、選択時に注意が必要な要素の一つです。
タイヤの幅が広すぎると、車体との接触やタイヤがボディからはみ出してしまうことがあります。
特に、車高を低くしている車は、タイヤと車体部分との干渉が起きやすくなるため注意が必要。
車体からのはみ出したは、車検基準に違反するため、車検が通らないことがあります。
軽自動車に装着する場合は、165mm幅が限界です。
タイヤのロードインデックス
タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示されています。
タイヤはサイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められていて、タイヤの負荷能力にも注意が必要です。
ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけないため、タイヤの負荷能力にも注意してください。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。
155/70R13のインチアップのサイズ例
155/70R13を14インチや16インチへインチアップする時のサイズを紹介します。
車検は、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し、干渉などさまざまな項目があります。
どのホイールに組み合わせるかによっても変わるため、記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
タイヤ外径、ロードインデックスを考慮したサイズですが、あくまで参考サイズです。
155/70R13の参考装着車種
155/70R13は、軽自動車に採用されるタイヤサイズです。
軽自動車が装着しているタイヤサイズです。
例えば、エブリィワゴンやミライースなどが155/70R13を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
155/70R13の基本情報
155/70R13 75Sは、以下の内容を表しています。
- タイヤ幅:155mm
- 扁平率:70%
- リム径:13インチ
- タイヤ外径:547mm ※参考値
- LI(ロードインデックス):75 ※参考値
- 速度記号:S (最高速度180km/h)
※タイヤ外径、LIは、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【155/70R13のタイヤ外径の計算例】
155mm(タイヤの断面幅)×0.7(偏平率)×2+13(リム径)×25.4(インチ)=547.2mm
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくするのが一般的です。
タイヤ外径が大きいと、スピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。
正確な数値は、装着するタイヤのタイヤ外径を確認してください。
インチアップしたタイヤが純正のLI(ロードインデックス)を下回らないかどうかも確認してください。
155/70R13を14インチにする時のサイズ
155/70R13を14インチにする場合は、165/60R14が近いです。
ただし、ロードインデックスは純正を下回るので車検NGになる可能性があります。
165/55R14の方がロードインデックスが高くなるので、少し外径が大きい165/55R14を選ぶ方がいいかもしれません。
インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。
14インチのタイヤ外径
155/70R13を14インチにする時のタイヤ外径を比較します。
- 155/70R13:547mm
- 165/60R14:553mm
- 155/65R14:557mm
【165/60R14のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.6(偏平率)×2+14(リム径)×25.4(インチ)=553.6mm
155/70R13をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは165/60R14です。
14インチのロードインデックス
LI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 155/70R13 75なので、基本的には75以上にする必要があります。
165/60R14のロードインデックス:75
155/65R14のロードインデックス:75
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。
155/70R13をインチアップするときは、165/60R14でロードインデックスが純正同等のタイヤを選ぶといいです。
155/70R13を15インチにする時のサイズ
155/70R13を15インチにする場合は、165/50R15がいいです。
インチアップ時は、タイヤ外径を純正に合わせたり、純正タイヤのロードインデックスをクリアする必要があります。
15インチのタイヤ外径
155/70R13を15インチにする時のタイヤ外径を比較します。
- 155/70R13:547mm
- 165/50R15:546mm
- 165/55R15:562mm
【165/50R14のタイヤ外径の計算例】
165mm(タイヤの断面幅)×0.5(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=546mm
155/70R13をインチアップするとき、タイヤ外径が近いのは165/50R15です。
165/55R15のタイヤもありますが、165/55R15は、外径が大きすぎるためNGです。
15インチのロードインデックス
LI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 155/70R13 75なので、75以上にする必要があります。
165/50R15のロードインデックス:73
165/50R15 76V XLのタイヤもあります。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なります。
155/70R13をインチアップするときは、165/50R15でロードインデックスが高いタイヤやXL規格のタイヤを選ぶといいです。
(例)
WINRUN ウィンラン R330 165/50R15 76V XL
軽自動車の車重を計算するとロードインデックス73のタイヤでも大丈夫そうですが、ここでは純正のロードインデックスをベースに考えています。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
まとめ
ここでは、155/70R13のインチアップサイズを紹介しました。
155/70R13のタイヤ外径は547mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
14インチ | 165/55R14 | 537mm |
15インチ | 165/50R15 | 546mm |
※タイヤのロードインデックスに注意
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。
また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
※記載のタイヤ外径は計算上の数値です。
他の13インチのインチアップサイズはこちらの記事
⇒ 155/65R13のインチアップサイズ
⇒ 165/65R13のインチアップサイズ
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