インチアップ時のタイヤのサイズ変更方法。
「17インチの225/65R17のインチアップはどうすればいいの?」
225/65R17のタイヤを18インチから19インチにインチアップする時のサイズを紹介します。
225/65R17をインチアップ
インチアップとは、タイヤの外径を保ちつつ、偏平率を低くしリム径を大きくする改造方法です。
これにより、ホイールサイズが増加し、車の外観と全体的な雰囲気が劇的に変化。
225/65R17のタイヤを18インチ、19インチ、さらに20インチにインチアップすることが可能です。
この変更には明確なメリットとデメリットが伴いますので、両方をしっかり理解した上でインチアップを進めることが重要です。
インチアップのメリット
インチアップにはメリットがあります。
- スタイリッシュになる
- 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
- グリップ性能を上げれる
- 操縦安定性が向上させれる
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。
大きなホイールはインパクト抜群です。
また、ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。
インチアップのデメリット
インチアップには、デメリットもあります。
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪化することもある
- 費用がかかる
タイヤの偏平率が下がると、タイヤがうすくなり、路面からの衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地が悪く感じます。
転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。
また、タイヤ・ホイールの価格は高いので、費用がかかるのはデメリット。
インチアップは、メリットデメリットがあることを把握して行うことが大事です。
インチアップの注意点
インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。
ここでは3つの注意点を紹介します。
タイヤの外径
タイヤの外径は、純正とほぼ同じものを選択します。
タイヤの外径が変わってしまうと、スピードメーターの誤差が起こり、車検も通らなくなります。
また、外径が大きくなるサイズでインチアップをすると、タイヤが車体へ接触する可能性があります。
タイヤの幅
タイヤ幅が広すぎると、車体との接触やはみ出しやすくなります。
はみ出すと車検が通りません。
車高を落としていると、干渉の危険もあります。
車によって、ある程度装着できる幅は決まっています。
タイヤのロードインデックス
インチアップする時は、タイヤの負荷能力にも注意が必要です。
タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という指数でタイヤに示されています。
タイヤはサイズごとに支えられる重さ(負荷能力)が規格で定められています。
ロードインデックスの値は、純正タイヤと同等以上にしなければいけません。
インチアップ時には、タイヤの負荷能力にも注意してください。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。
⇒ ロードインデックス
※ここでは、タイヤサイズのみを掲載していますが、タイヤ以外にホイールサイズも重要です。
225/65R17の参考装着車種
225/65R17は、SUVに採用されるタイヤサイズです。
例えば、トヨタのハリアーやマツダのCX-8などが225/65R17を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
225/65R17のインチアップサイズ
ここでは、225/65R17のタイヤを17インチから19インチへのインチアップサイズを紹介します。
車検に関しては、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し干渉など様々な項目があります。
どのホイールに組み合わせるかによっても変わるため、記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
タイヤ外径、ロードインデックスを考慮したサイズですが、あくまで参考サイズです。
- タイヤ幅:225mm
- 扁平率:65%
- インチ:17
- タイヤ外径:724mm
- LI(ロードインデックス):102
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくします。
タイヤ外径が大きいとスピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。
正確な数値は、装着するタイヤのタイヤ外径を確認してください。
インチアップしたタイヤが純正のLI(ロードインデックス)を下回らないかどうかも確認してください。
225/65R17を18インチにする時のサイズ
225/65R17を18インチにする場合、225/60R18がいいです。
<タイヤ外径比較>
- 225/65R17:724m
- 225/60R18:727mm
タイヤ外径が近いのは225/60R18です。
18インチのロードインデックス
225/65R17を18インチにする時のLI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 225/65R17 102なので、102以上のタイヤにする必要があります。
一般的な225/60R18のロードインデックスは100です。
225/60R18のXL規格のタイヤもあります。
(例) 225/60R18 104W XL
タイヤによっては、XLもありますので、ロードインデックスをクリアすることができます。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によっても変わります。
XL(エクストラロード)規格のタイヤは、空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができます。
入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
225/65R17を19インチにする時のサイズ
225/65R17を19インチにする場合は、245/45R19が近いです。
<タイヤ外径比較>
- 225/65R17:724mm
- 245/45R19:703mm
225/65R17を19インチにする場合は、245/45R19が近いですが、タイヤ外径が小さくなります。
19インチのロードインデックス
LI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
一般的な245/45R19のロードインデックスは102です。
245/45R19のXL規格のタイヤもあります。
(例) 245/45R19 102W XL
タイヤによっては、XLもありますので、ロードインデックスをクリアすることができます。
※メーカー、タイヤによってロードインデックスが異なり、XL規格タイヤは空気圧によっても変わります。
XL(エクストラロード)規格のタイヤは、空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができますが空気圧に注意が必要です。
225/65R17を20インチにする時のサイズ
225/65R17を20インチにする場合は245/45R20が近いです。
<タイヤ外径比較>
- 225/65R17:724mm
- 245/40R20:704mm
- 245/45R20:728mm
245/40R20は、タイヤ外径が小さくなるため注意が必要です。
20インチのロードインデックス
LI(ロードインデックス)は、純正のタイヤの表記と同等かそれ以上にします。
純正サイズは 225/65R17 102なので、102以上のタイヤにする必要があります。
245/40R20のロードインデックスは99です。メーカーによって異なる場合があります。
現在、245/40R20でロードインデックスが102のタイヤはありません。
245/40R20を装着する場合は、XLタイヤを選択して、タイヤの空気圧で同等の荷重をキープする必要があります。
245/45R20のロードインデックスは103です。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
まとめ
ここでは、225/65R17のインチアップサイズを紹介しました。
225/65R17のタイヤ外径は724mm
それぞれのサイズでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
18インチ | 225/60R18 | 727mm |
19インチ | 245/45R19 XL | 703mm |
20インチ | 245/45R20 XL | 728mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいます。
十分に注意して行ってください。
また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
【参考文献】
日本自動車タイヤ協会 JTMA: https://www.jatma.or.jp/safety_technology/tyre_standards.html
JAF: https://jaf.or.jp/common/kuruma-qa/category-accident/subcategory-rule/faq217
コメント