
車をドレスアップする方ならワイドトレッドスペーサーという言葉を聞いたことがあるかもしれません。
「ワイドトレッドスペーサーって何なの?」
ここでは、ワイドトレッドスペーサーについて紹介します。
スペーサー
スペーサーは、ホイールスペーサーのことで、ハブとホイールの間に挟む金属製のパーツです。
タイヤとホイールを外側に出すことができるのがスペーサー。
通常のスペーサーといえば、3mmや5mmのスペーサーがあります。
1000円ぐらいで販売されていて、車両とホイールの間に挟んで取付ができます。
スペーサーの厚みを厚くするとその分ナットのかかりが甘くなるので注意が必要。
通常の装着では、スペーサーの厚みは5mmまでが限界です。
5mm以上のスペーサーを取り付けようと思うと、ナットのかかりが甘くなり、ネジのかかりが少なく危険です。
スペーサーは、ほんの少しだけ、タイヤホイールを外側に出したい方にオススメです。
ホイールを少し外に出したいときに使用したり、ホイールとブレーキキャリパーがわずかに接触するときは、スペーサーを挟むことで回避できることがあります。
ワイドトレッドスペーサー
ホイールを5mm以上外に出したいときは、通常のスペーサーではなく、ワイドトレッドスペーサーを使用する必要があります。
ワイドトレッドスペーサーには、10mm、15mm、20mm、25mm、30mmといった種類があります。
ワイドトレッドスペーサーの厚みの分、ホイールを外に出すことができます。
一般的なのは、FF車(前輪駆動)で、リアのホイールもっと外に出したい時に、リアにワイドトレッドスペーサーを装着するというのが一般的です。
5mm以上ホイールを外側(フェンダー側)に出したい時に使用するのがワイドトレッドスペーサーです。
ワイドトレッドスペーサーの装着には、ホイールの裏の逃げが必要です。
ホイールの裏の逃げは、ホイールの裏のくぼみのことで、装着時には逃げが必要です。
25ミリ以下の厚みのワイドトレッドスペーサー取り付け時には、ホイールの裏の逃げがなくてもボルトが飛び出さないので大丈夫です。
また、ワイドトレッドスペーサーには、サイズの種類があります。
- PCD:100、114.3、
- ホール数:4H、5H
- ネジピッチ:P1.5、P1.25
これらのサイズがすべて合っていないと装着することができません。
ワイドトレッドスペーサーの注意点
ワイドトレッドスペーサーは、ホール数、PCD、ボルトサイズによって分かれています。
購入時には、ホール数とPCD以外に、ハブボルトのサイズに注意する必要があります。
ハブボルトのネジピッチはメーカによって異なります。
トヨタ:1.5
ホンダ:1.5
日産:1.25
スバル:1.25
当サイトでは、ホイールのボルトサイズも掲載していますので参考にしてください。
特に、OEM車は注意してください。
(例:86、ルークス、フレアクロスオーバーなど)
25ミリ以下のワイドトレッドスペーサー装着時は、ホイールの逃げが必要になります。
ホイールの裏側を確認して、逃げ(くぼみ)があるかどうかを確認してください。
厚みの厚いワイドトレッドスペーサーは、車への負担が大きいので注意が必要です。
できるだけ、ホイールのインセットで調整したいところです。
また、センターが出にくく、回転時にブレが生じて、ハンドリングに影響が出ることがあります。
メーカーによっては、ハブリングの設定があるものやハブ一体型があります。
このようなタイプの方がブレが少ないかもしれません。
※ハブリングは、別料金です。
ワイドトレッドスペーサーと通常スペーサーの併用はNGです。
ワイドトレッドスペーサーは、タイヤをとめる重要なパーツなので、正しく使用してください。
今回は、ワイドトレッドスペーサーについて書きました。
ワイドトレッドスペーサーの使用方法を確認して、適正に使用してください。