車のカスタムで人気なのは、ホイールの交換やインチアップです。
インチアップは、車のホイールを大きくしてドレスアップする方法で、車が一気に変身します。
この記事では、インチアップのホイールセットを購入する時の疑問に答えます。
- ホイールセットの選び方は?
- デザインの種類は?
- 似合うホイールの選び方は?
タイヤ屋さんで10年働いた経験をもとに、インチアップ時のアルミホイールのデザインやカラーの相性などを紹介します。
インチアップ
インチアップは、車のホイールを大きなサイズに交換することをいいます。
例えば、純正が15インチの車に16インチを装着したり、17インチを装着したりとホイールのサイズを変えることをインチアップといいます。
インチアップをすると車の足元に迫力が出て、ワイド感も出ます。
車のホイールに目がいくことで、車がどっしりとして迫力が出て、車の印象は大きく変わるのが魅力。
ホイールの力をあなどってはいけません。
ホイールの選び方
車のホイールには、さまざまなデザインがあり、迷ってしまうかもしれません。
自分の好きなデザインやカラーを選ぶことができ、車を自分好みのスタイルに仕上げることができます。
インチアップは、見た目の変化だけでなく、走行性能の向上にもつながります。
好みのデザインのホイールを選ぶことができますが、インチアップする時はタイヤ・ホイールのサイズが重要です。
ホイールサイズ
ホイール選びで重要なのはサイズです。
車に装着できるサイズを選ぶ必要があり、サイズが合っていないと装着することができません。
- リム径:ホイールの直径です。インチ表記します。
- PCD:ボルト穴の中心を結んで出来た円の直径
- ホール数:ボルトの穴の数
- リム幅:ホイールの太さです。
- インセット:ホイールの中心から取付面の距離
リム幅やインセットは、はみ出しや干渉につながる重要な数字なので、慎重に選ぶ必要があります。
リム径とPCDとホール数
まず、新しいホイールを選ぶときは、どのサイズがほしいか決めましょう。
サイズを決めたら、次はホール数、PCD(ボルト穴の中心同士の距離)、インセット(ホイールが車体にどれくらい入るかの寸法)をチェックします。
大切なのは、新しいホイールが今ついているホイールと同じボルト穴の数とPCDであることを確認することです。
インセット
ホイールのインセットは選択時に迷うところです。
車により、ある程度装着できる幅は決まっています。
インセットは慎重に選択する必要がありますが、こだわり出すと非常に奥が深いので、「インチアップサイズ情報」では、純正のサイズをベースに記載しているので参考にしてください。
「インチアップサイズ情報」では無難に装着できそうなサイズを記載しています。
さらに詳しいホイールサイズの情報はこちら
⇒ ホイールの幅を測ってみました。リム幅や「J」と「JJ」の違いは?
⇒ ツライチのやり方、ホイールサイズ計算方法は?
4つのホイールデザイン
ホイールデザインには種類があり、大きく分けると4種類。
- スポーク
- メッシュ
- フィン
- ディッシュ
ホイールデザインは、以上の4種類がベースになります。
一番多いデザインはスポークタイプで、純正ホイールでも多く使用されています。
スポークホイール
スポークデザインは、ホイールの中でも一番メジャーなデザイン。
スポーティーな印象を与えるホイールで、様々な車に合うデザインで、5本、6本スポークなど本数によっても見え方が変わります。
また、ひねりやねじりを加えたデザインもありコンビネーションデザインもあります。
一番選択幅の広いホイールが「スポークタイプ」です。
ホイール選びに迷った時は、スポークホイールを選ぶのがいいでしょう。
メッシュホイール
メッシュは、網目のようなデザインのホイールです。
スポークが細かく交差して、 様々なデザインがあります。
スポークの太さによっても印象が変わるため、細いスポークならスポーツ系のイメージがあり、 スポークの交差デザインによってはエレガントなイメージを出すことができます。
有名なのは BBS ホイールが挙げられます。
メッシュホイールも様々な車に相性がいいです。
特に、セダン車に人気が高いです。
フィンホイール
フィンタイプのホイールは、スポークが非常に細くなっているデザイン。
細いスポークはシャープなデザインで、繊細なイメージを与えます。
最近では、フィンとスポークの区別がつかないようなデザインもあります。
どちらかというとスポーク系に近いホイールになっています。
フィンホイールは、ラグジュアリー系におすすめのホイールです。
おしゃれな雰囲気が出ます。
ティッシュホイール
ディッシュはお皿のようなホイールで、ホイール全体を覆う面積が多いです。
ディスク面が多いため、ホイールの存在感が高まり、 ホイールに注目を集めるデザインです。
リムを多く取ったものやリムとディスクが一体になったものがあり、同じディッシュホイールでも、デザインによって与える印象が変わります。
ティッシュホイールは、どっしりした印象を与えます。
ホイールカラー
ホイールを選ぶときに、ホイールカラーも重要な要素で、車の印象が決まります。
純正はシルバーを使用したものが多いですが、カラーホイールは個性を発揮することができます。
ボディカラーに合わせてホイールの色を決めると、車全体かがまとまるので、カラーコーディネートを楽しむのもいいかもしれません。
ブラックホイール
最近では、ブラックホイールが純正装着されている車も増えています。
どんな車にもマッチしやすく、ボディカラーが明るい車はコントラストがはっきり出て印象に残りやすいです。
また、ブラックでもツヤあり、ツヤなしでも雰囲気が変わるので、異なるスタイルに仕上がります。
メッキホイール
メッキホイールは鏡のような輝きで、ラグジュアリーな印象を与えるホイールです。
クロームメッキの輝きは特に美しく、豪華でアート作品のように見えるホイールもあります。
メッキホイールは高級感を手軽に出すことができるので、ラグジュアリー系におすすめです。
ホワイトホイール
ホワイトホイールはスポーツカーやスポーティーな雰囲気を出したい方にぴったり。
さまざまなカラーと合わせやすく、視聴覚的なインパクトもあります。
車が軽く見えて新鮮な印象を与えるホイールです。
ゴールドホイール
ゴールドホイールは豪華で目を引くカラーです。
ダークトーンの車とも相性が良く、エレガントな印象を与えてくれます。
黒や紺などの濃いめの車との相性も良いです。
コンビネーションカラー
街中で注目を浴びたいなら、カラーアクセントで遊んでみるのもいいです。
カラーホイールは、ボディ色にあわせるとキレイにまとまりやすいです。
たとえば、桜のデザインとピンクのホイールは、個性的でアーティスティックな雰囲気を提供。
和風のテーマを車に取り入れたい場合や、特定の季節やイベントに合わせた特別な装飾を求めるドライバーにおすすめです。
ホイールのカラーは、車の全体的な外観と印象を大きく変える要素の一つです。
ボディカラーとホイールカラーの相性
車のボディとホイールカラーの相性もあります。
ここではボディカラーとホイールの組み合わせパターンを紹介します。
黒いボディの車
黒い車には、ゴールドやクロームメッキのホイールがおすすめ。
黒いボディと組み合わせることで高級感やコントラストが増します。
白いボディの車との相性
白いボディにガンメタリックやブラックの濃いめのカラーはコントラストができます。
鮮やかなカラーホイールや同色系でスポーティーに仕上げるのもありです。
赤いボディの車との相性
赤いボディにシルバーやポリッシュ系の相性がいいです。
ブラックなどの濃いめの色で足元を引き締めてコントラストを出すのも一つの方法です。
青いボディの車との相性
青いボディには、シルバー、ガンメタなどは相性がいいです。
また、ゴールド、ブロンズ系でからのメリハリを出すのもいいです。スポーティーに仕上がります。
黄色いボディの車との相性
黄色のボディにブラックホイールは大胆でアグレッシブな雰囲気になります。
ブラックやガンメタで足元を引き締めるのもいいです。
シルバーのボディの車との相性
シルバーはどんなカラーにでも合わせやすいです。
最近では、シルバーとポリッシュの組み合わせやブラックとの組み合わせたホイールもあります。
ホイール選びに迷った時は、シルバーを選ぶと無難にまとまります。
ホイールの製法
ホイールにはデザイン以外に製法や素材による違いもあります。
ホイールの製法は2種類。
- 鋳造(CAST)
- 鍛造(FORGED)
ここでは、それぞれの製法の特徴を紹介します。
鋳造ホイール
鋳造(CAST:キャスト)とは、一般的によく使われるホイールの製造方法。
多くの純正ホイールも、この鋳造法で作られています。
この方法では、高温で溶かした金属を型に流し込んで、ホイールの形にします。
鍛造ホイール
鍛造(FORGED)は、軽量のホイールで、レーシングカーなどにも使われる強度と軽量が武器のホイール。
鍛造は、プレス機で圧力をかけて圧縮して製品を製造する方法で、金属の結晶が整い強い製品ができます。
鍛造ホイールの価格は高めの設定となっています。
スポーツ系の車やエコカーで軽いホイールを装着して、燃費を伸ばしたい方にもおすすめのホイールが鍛造ホイールです。
鍛造ホイールについてはこちら
⇒ 車の鍛造ホイールのメーカーや特徴は?注意点は?
最近では、鋳造と鍛造の良いとこ取りをしたようなSSF製法のホイールもあります。
【SSF製法】
SSF(半溶融鍛造)
半溶融状態にした後に、プレス機で高圧瞬間成型する最新の製法技術。
SSFで成型されるホイールは、軽量で耐衝撃性に優れたホイール。
ホイールメーカーのSSRが、SSF製法を使用しています。
ホイール形状の種類
ホイール形状にも種類があります。
- 1PIECE(ワンピース)
- 2PIECE(ツーピース)
- 3PIECE(スリーピース)
1PIECE(ワンピース)
1PIECE(ワンピース)ホイールは、軽さに有利なシンプルな造り。
純正ホイールもワンピースを採用していることがほとんど。
継ぎ目がなく高強度なホイールで、デザインの自由度も高いのが特徴。
2PIECE(ツーピース)
2PIECE(ツーピース)ホイールは、インセットの自由度が高いホイール形状。
リムとディスクを別に成形し、溶接させる2PIECE構造です。
狙いのセッティングをしたい方に向いています。
3PIECE(スリーピース)
3PIECE(スリーピース)ホイールは、アウターリム、インナーリム、そしてセンターディスクを、ピアスボルトで固定して造る組み立て式ホイール。
設計の自由度が高いプレミアムホイールで、価格も高めです。
インチアップのホイールセット購入方法
インチアップをすると、クルマの見た目や走行性能を向上させることができます。
車にインチアップしたホイールを購入する時は、以下のような流れになります。
純正サイズを参考にサイズを決めます。
装着可能なホイールサイズを選択します。
タイヤのメーカー、ホイールデザインを決定。
年式、型式、グレードを確認
必要な場合はナットも購入
確実に取り付けを行います。
インチアップをする時は、新しいタイヤサイズに合わせたホイールの選定が必要です。
このサイトでは、インチアップする時の参考サイズを紹介していますので、参考にしてください。
取り付け時は、ホイールナットやボルトを正しく締め付け、タイヤとホイールがしっかりと取り付けられていることを確認する必要があります。
タイヤ・ホイールは、車検にもかかわる部分なので、規定を超えない範囲でインチアップしてください。
まとめ
今回は、「インチアップホイールのデザインと選び方」を紹介しました。
ホイールは、デザインやサイズ、製法などにより分かれていて、いろいろなホイールがあるため、選ぶ時は迷ってしまうかもしれません。
重要なのは、自分の車に装着可能なサイズの中から探すということ。
かっこいいデザインのホイールを見つけても自分の車には装着できない・・・ということも多いです。
自分の車に装着できるサイズを知り、装着が可能なホイールの中からデザインを選ぶのがいいです。
また、同じホイールでもホイールのサイズによって、見た目が違うことがあるため、自分の装着サイズのホイールデザインを確認した方がいいです。
ホイールの装着写真は、ローダウン(車高を落とす)していることも多いので、ノーマル車高だと少し雰囲気がかわることもあります。
ホイールの適合は難しく感じるかもしれませんが、サイズを把握すれば、ネットでの購入も可能です。
インチアップサイズ情報では、車種ごとの純正のサイズを表記していますので、ホイール探しの参考にてみてくださいね。
以下の検索窓に車種名を入力すると、インチアップサイズが分かります↓
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