「ツライチはどうやってやればいいの?」
車をかっこよくインチアップするのにツライチがあります。
タイヤが外側にでて、車にワイド感がでて見た目が良くなるツライチ。
車のカスタムを楽しむなら、見た目に迫力を与える『ツライチ』スタイルを一度は目指してみたいですよね。
しかし、具体的にどうやってツライチを実現すればいいのか分からない方も多いはずです。
この記事では、初心者でも分かりやすく『ツライチの作り方』を解説します。
ツライチとは何か?
車のフェンダーとホイールのリムがきれいにそろった状態をツライチと言います。
フェンダー内にホイールがきれいに収まり、車がかっこよく見える状態。
ツライチにする時は通常、車をローダウンさせることが一般的です。
車の見た目をかっこよく見せたいときは、車高を下げて太いタイヤを使い、フェンダーの外側ギリギリでホイールが収まるように調整します。
こうすることで、車にワイド感が出て、迫力がある車になるため、ドレスアップする時はツライチのスタイルを目指す方が多いです。
キレイなツライチにする時は、ホイールサイズ選びがポイント。
インチアップをして、かっこよくホイールを履きこなすには、欠かせません。
ツライチのやり方
ツライチにする時は、サイズ選びが重要です。
ツライチにするには、ホイール幅とインセットの数値によって決まります。
きれいなツライチ状態にするには、計算をしなければいけません。
ホイールの幅と組み合わせるタイヤによっても微妙な角度があります。
「何Jのホイールに、どのタイヤ幅のタイヤを組み合わせるのか?」
ある程度のデータやノウハウがないと難しく、タイヤをどこまで外に出すかは、ホイールのリム幅やオフセットにより異なります。
ツライチと車検基準の関係
ツライチカスタムを考える際、多くの方が気にするのが車検です。
車検基準に適合しない場合、公道を走ることができなくなるだけでなく、安全性も損なう可能性も。
車検のことを考える方は、ギリギリのツライチを狙うのではなく、純正よりもある程度外に出す程度でフェンダー内に収めるのがいいです。
ホイールやタイヤがフェンダーの外側に出ている場合、車検不適合となります。
- フェンダーから突出、干渉
- タイヤとフェンダーのクリアランス
- 保安基準適合部品の使用
純正をベースにして、少し外側に出す程度にして、スペーサーで調整するのがいいかもしれません。
車を測定して計算
ツライチにするには、純正のホイールを基準にして、どれくらいい外に出せるのかを考える必要があります。
現在の車の状態から、ある程度のサイズは計算が可能。
フェンダーとホイールの間の位置を測って、現在のホイールのインセットにプラスします。
フェンダーとの隙間を測定(例: 糸を使う)
フェンダー上部から糸を垂らして、ホイール部分との距離を計ると、あとどれぐらい外に出せるのかが分かります。
例えば、測ったフェンダーとの距離が15mmだった時。
装着ホイール:14×5.5J インセット45
あと15mm外に出すなら、オフセットを変えればホイールは外へ出ます。
14×5.5J インセット30
同じホイール幅なら、インセットを30にすれば、フェンダーの位置まできます。
※あくまで計算上の数字で、実際にはタイヤの膨らみやフェンダーのツメなどとの干渉もあります。
必要なインセットを計算し、適切なホイールを選択
インセットだけ考えるなら簡単ですが、ホイール幅を変えるとホイールの位置は変わります。ホイール幅とインセットをミックスして考えなければいけません。
ホイールのリム幅が0.5インチ広がると、6.35mmタイヤは外側へいきます。
同じオフセットのまま6jのホイールすると、外側に出ます。
装着ホイール:14×5.5J インセット45
ホイールを14×6J インセット45にすると、6.35mmホイールは外側へいきます。
少し混乱するかもしれませんが、ホイールの幅とインセットでホイールは外に出ますので、ホイール幅とインセットをセットで考える必要があります。
あくまで、参考値でホイールの外側だけでなく、内側のクリアランスも必要なので、外側も内側も注意が必要です。
ホイールの形状や組み合わせるタイヤによって、微妙に変わりますので注意してください。
ツライチを計算するのは結構面倒で、ギリギリにしようと思うとシビアです。
専門店でノウハウ、データーがあればキレイなツライチも可能ですが、そこまでしなくても純正よりもはみ出さない程度で少し外に出すだけでもワイド感が出ます。
純正より外に出したいなら、純正の数値をベースにして、ネット通販で適合車種を確認して購入するのもいいです。
ギリギリを狙うのはとても大変なので、純正ホイールの位置から少し外側に出す程度がいいかもしれません。
当ページのインチアップ情報は、純正の数値を参考に、はみ出にくいサイズを記載していますので、車種別ページで確認してください。
ツライチの調整
少しの位置調整ならホイールスペーサーがあります。
ホイールスペーサーは3mmや5mmがあります。
厚みの薄いホイールスペーサーなら微調整が可能です。
ただし、スペーサーの厚みによっては、ナットのかかりが浅くなるので注意が必要です。
ホイールスペーサー以外に、ワイドトレッドスペーサーがあります。
ワイドトレッドスペーサーは、サイズがあるので注意が必要です。
※スペーサーの厚み、ホール数、PCD、ネジピッチを選ぶ必要があります。
ワイドトレッドスペーサーは、ホイールの裏にボルトの逃げがある形状でないと装着できないことがあるので注意してください。
ツライチの注意点
ツライチにしたい方は、慎重にサイズを選んでください。
車検にも関わるため、ギリギリのサイズではなく、ある程度余裕があった方がいいです。
ホイールのインセットは、前後分けて選ばないと前後がそろったキレイなツライチはできないことが多いです。
4本同じにインセットにするときは、フロントタイヤに合わせて、リアはスペーサーなどで調整するのがおすすめ。
スペーサーなどを使用して外側に出していくと、フェンダー上部に干渉する可能性があります。
車高を落としたい方は、ツライチではなく、ツラウチのほうがいいかもしれません。
ただし、ツライチの方が加工が必要になり、難易度が上がるため注意してください。
ツライチも、車高を落とすと干渉しやすくなります。
装着するサイズによっては、フェンダーのツメを折ったり、加工が必要になることもあります。
ホイールに組み合わせるタイヤやタイヤサイズによっても、見え方が変わります。
ひっぱりタイヤにすると、干渉しにくくなりますが走行の部分でデメリットもあるので注意が必要です。
フロントは、ハンドルを切った時に干渉することもあります。
フェンダー上部のクリアランスがあるかどうかを確認して、あまり外に出しすぎないほうがいいです。
ギリギリのツライチを狙わずに、純正よりもある程度外に出すぐらいがいいです。
フェンダー側面からのタイヤ・ホイール本体がはみ出すと、保安基準違反となり、車検にも通らなくなるので要注意。
ガチガチのツライチではなく、ツライチに見える感じで、車検に通る程度で仕上げるのがベストです。
まとめ
今回は、ツライチのやり方を紹介しました。
ツライチとは、車のタイヤと車体の端がきれいに揃うカスタマイズ手法。
このスタイルを手に入れるためには、適切なホイール選択や加工が必要となります。
ツライチは、車の見た目を引き締めて、個性を際立たせる効果があります。
他の車とは一線を画すものにしたい方は、ツライチのカスタマイズに挑戦してみましょう。
ツライチに挑戦することで、愛車の個性をさらに際立たせることができます。
まずは純正サイズの確認から始めて、この記事を参考に最適なホイール選びをしてください。
ぜひ挑戦して、理想のスタイルを実現しましょう!
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