「185/60R15をインチアップしたいけれどどうすればいいの?」
ここでは、185/60R15のタイヤを16インチや17インチにインチアップする時のサイズを紹介します。
インチアップする時の参考にして下さい。
185/60R15をインチアップ
インチアップとは、タイヤの外径を保ちながら偏平率を下げ、リムの直径を大きくする手法です。
この方法でホイールサイズを増やすと、車の見た目が劇的に変わり、スタイリッシュな外観を実現可能。
インチアップは、見た目を引き締める効果がありますが、メリットとデメリットの両方が存在するため、実施する前にこれらをよく理解することが重要です。
185/60R15を車に合わせて、16インチや17インチへインチアップすることが可能です。
インチアップのメリット
インチアップにはメリットがあります。
- スタイリッシュになる
- 運動性能・コーナリングの性能をあげれる
- グリップ性能を上げれる
- 操縦安定性が向上させれる
インチアップの一番のメリットは、見た目が変わること。
大きなホイールはインパクト抜群です。
また、ホイールを大きくすることで、ブレーキのサイズを変えたり、タイヤの扁平率を下げることで、コーナーリング、安定感を出すことができます。
インチアップのデメリット
インチアップには、デメリットもあります。
- 乗り心地が悪くなる
- 燃費が悪化することもある
- 費用がかかる
タイヤの偏平率が下がると、タイヤがうすくなり、路面からの衝撃が伝わりやすくなるため乗り心地が悪く感じます。
転がり抵抗が大きくなり、重さがあるホイールは燃費が悪くなることもあります。
また、タイヤ・ホイールの価格は高いので、費用がかかるのはデメリット。
インチアップは、メリットデメリットがあることを把握して行うことが大事です。
インチアップの注意点
インチアップをする時は、いくつかの注意点があります。
特に注意したいのは以下の部分です。
- タイヤ外径
- タイヤ幅
- ロードインデックス
ここではタイヤを選ぶ時の3つの注意点を紹介します。
タイヤの外径
タイヤの外径を選ぶ際は、純正の外径に近いサイズを選ぶことが重要です。
外径が異なると、スピードメーターに誤差が生じることがあり、車検に合格しない場合があります。
さらに、大きすぎる外径のタイヤを選ぶと、車体との接触のリスクが高まり、安全に運転することが困難になる可能性がありますので注意して下さい。
タイヤの断面幅と偏平率を掛け合わせることでサイドウォールの高さを求め、それを2倍してリムの直径(内径)を加えると、タイヤ全体の外径が求められます。(1インチは25.4ミリメートルに相当)
計算式: タイヤの外径 = (タイヤの断面幅 × 偏平率) × 2 + タイヤの内径(リム径)
タイヤの幅
タイヤ幅が広すぎると、車体との接触やはみ出すリスクが高まります。
タイヤがはみ出してしまうと、車検を通過することができません。
また、車高を下げている場合は、タイヤと車体との間で干渉する危険性がさらに増すため注意が必要。
各車種には装着可能なタイヤの幅が定められているため、その範囲内で選ぶことが大切です。
タイヤのロードインデックス
タイヤの負荷能力は、ロードインデックス(LI)という数値で示されます。
これはタイヤが支持できる最大重量を表し、各タイヤサイズに固有の規格が設定されています。
適切なタイヤ選択のためには、このロードインデックスが純正タイヤと同等またはそれ以上であることが重要。
インチアップを考える際は、タイヤの負荷能力を十分に確認し、安全な運転を確保するための適切なタイヤを選ぶことが必須です。
ロードインデックスは、タイヤによって異なりますので、装着するタイヤのデータを確認してください。
185/60R15のインチアップのサイズ例
ここでは、185/60R15を16インチや17インチへインチアップする時のサイズを紹介します。
車検に関しては、タイヤ外径以外にロードインデックスやはみ出し干渉などの項目があります。
組み合わせホイールによっても変わるため、記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
タイヤ外径、ロードインデックスを考慮したサイズですが、あくまで参考サイズです。
185/60R15の参考装着車種
185/60R15は、コンパクトカーに採用されるタイヤサイズです。
例えば、トヨタのアクア(10系)やシエンタ、ホンダのフィットなどが185/60R15を装着しています。
タイヤサイズは、型式・年式・グレードによって異なりますので、注意してください。
185/60R15の基本情報
185/60R15 84Hは、以下の内容を表しています。
- タイヤ幅:185mm
- 扁平率:60%
- タイヤ外径:603mm ※参考値
- LI(ロードインデックス):84 ※参考値
- 速度記号:H (最高速度210km/h)
※タイヤ外径は、メーカー・商品によっても異なるのであくまで目安の数値です。
【185/60R15のタイヤ外径の計算例】
185mm(タイヤの断面幅)×0.60(偏平率)×2+15(リム径)×25.4(インチ)=603mm
インチアップ時には、純正のタイヤ外径に近づける必要があり、基本的には、同等か少し小さくするのが一般的です。
タイヤ外径が大きいと、スピードメータ表示が実測よりも遅く表示され、危険です。
正確な数値は、装着するタイヤのタイヤ外径を確認してください。
インチアップしたタイヤが純正のLI(ロードインデックス)を下回らないかどうかも確認してください。
185/60R15を16インチにする時のサイズ
185/60R15を16インチにする場合は、195/50R16がいいです。
タイヤ外径やロードインデックスに注意してください。
車に装着可能なサイズを選ぶことが重要です。
16インチのタイヤ外径比較
16インチにインチアップするときには、純正のタイヤ外径に近いサイズを選びます。
- 185/60R15:603mm(純正)
- 195/50R16:601mm
【195/50R16のタイヤ外径の計算例】
195mm(タイヤの断面幅)×0.50(偏平率)×2+16(リム径)×25.4(インチ)=601.4mm
185/60R15のタイヤ外径に近い16インチは195/50R16です。
16インチのロードインデックス
インチアップする時はロードインデックスにも注意する必要があります。
195/50R16のLI(ロードインデックス):84
ロードインデックスは、メーカーのカタログなどで確認することができるので、装着するタイヤのロードインデックスを確認してください。
185/60R15をインチアップするときは、195/50R16が一番近いです。
185/60R15を17インチにする時のサイズ
185/60R15を17インチにする場合の例です。
17インチへインチアップする時は、タイヤ外径を合わせる必要があります。
- 185/60R15:603mm
- 195/45R17:607mm
- 205/45R17:619mm
【195/45R17のタイヤ外径の計算例】
195mm(タイヤの断面幅)×0.45(偏平率)×2+17(リム径)×25.4(インチ)=607.3mm
195/45R17の標準的なタイヤのLI(ロードインデックス)は81Wで純正の84を下回ってしまいます。
205/45R17の標準的なタイヤのLIは88で、純正値を上回るのでOKですが、タイヤ外径が大きくなります。
195/45R17を装着するときは、195/45R17 85W XL(エクストラロード)規格のタイヤを使用しなければいけません。
195/45R17のXL規格のタイヤで空気圧を高めにすれば、負荷能力を上げることができます。XL表記があるかを確認してください。
入れる空気圧は購入したタイヤのデータを確認してください。
※記載の数値はタイヤによって異なりますので、あくまで参考値です。装着はあくまで自己責任でお願いいたします。
XL規格についてはこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
ここでは、185/60R15のインチアップサイズを紹介しました。
185/60R15のタイヤ外径は603mm(参考値)
16インチ、17インチでタイヤ外径が近いのは以下のようなサイズです。
タイヤサイズ | タイヤ外径 | |
16インチ | 195/50R16 | 605mm |
17インチ | 195/45R17 85W XL | 607mm |
インチアップは、ただサイズを大きくすればいいというわけではなく、決まりがあります。
車検の規定があるので、守らないと交通違反になってしまいますので、十分に注意して行ってください。
また、車高を落としている場合は干渉の注意もあるので、慎重に行ってください。
記載のデータは、サイズ変更時の参考値であり 車検の適応を保障するものではありません。
【参考文献】
日本自動車タイヤ協会 JTMA: https://www.jatma.or.jp/safety_technology/tyre_standards.html
JAF: https://jaf.or.jp
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